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「ちょっと暮らし」北海道を満喫 自治体が空き家提供、交流イベントや商品券も

 北海道の自治体が取り組む短期移住事業「ちょっと暮らし」が人気を集めている。職員住宅などの空き家を利用し、宿泊費を安価に設定。平成18年度の事業開始以来、首都圏を中心に利用者が急増しているという。商品券やご当地グルメ券配布など利用が落ち込む冬季の利用促進策にも力を入れ始めた。あこがれの北国暮らしがお得に体験できるチャンスが広がっている。(油原聡子)

                   ◇

 事業に利用する住宅は、空き家になっていた職員住宅やアパートなどで期間は1週間から数カ月間。無料から10万円程度で貸し出している。移住希望者でなくても利用可能なのが特徴で、事業を推進するNPO法人(特定非営利活動法人)「住んでみたい北海道推進会議」(札幌市)の統括プロデューサー、大山慎介さんは「観光、シーズンステイ、移住とその人にあった北海道の過ごし方を選んでほしい」と話す。

 滞在中はアウトドアなどの講座に加え、町内会でのジンギスカンパーティーなど住民と交流するイベントもある。

 現在、約60市町村で住宅約160戸を確保。18年度の利用者は約400人だったが、21年度は約1200人と3倍になった。団塊世代が中心だがファミリー層にも人気があり、夏季は予約が取れない物件も多く、物件の確保が課題になっているという。ちょっと暮らし用の一戸建てを建築する自治体も出てきた。

 一方、冬は利用客が激減、21年度は夏季(4~9月)が875人だったのに対し、冬季(10~3月)は284人と3分の1。冬季の利用を促進しようと特典を用意する自治体も出てきた。黒松内町では、昨年10月から今年3月末まで一戸建て住宅に1カ月以上滞在すると、道の駅などで使える商品券を1カ月につき2万円プレゼントするキャンペーンを行っている。札幌近郊の当別町では、地域商品券のほか、1月末までの滞在者にはご当地グルメの食事券も用意した。

 移住専門誌「田舎暮らしの本」によると、移住体験できる「お試し施設」は全国でも増加している。昨年は75市町村125施設だったが、今年は121市町村198施設に急増した。

 ちょっと暮らしとは違い、移住希望者限定だが、お得な施設は多い。鳥取市の一戸建ては温泉付きで1カ月の家賃は5万2500円。大分県豊後高田市のコテージは、移住希望者は通常の約4分の1の2万5千円で1カ月宿泊できる。

 同誌の柳順一編集長は「北海道は観光客も受け入れることで、ハードルを低くした。まず来てもらうということを重視したユニークな取り組みだ」と注目している。
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/snk20110210101.html

 長期でなく短期なのと観光でも使えるのがウケたんだろうな。

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